【サメDの使えるツール、ディぐります!#019】Media Encorderでも変換できない動画ファイルはFFmpegにお任せあれ
こんにちは、サメDです。
毎週日曜は「サメDの使えるツール、ディぐります!」と第して、AfterEffectsのプラグインではないけれど、これはいいツールだ!というものを紹介していきたいと思います。
今回紹介するのは、動画変換ツールのFFmpegです。
CUIですが、全てのOSで利用でき、操作もほぼ変わらないため一度覚えればどんな環境でも利用できるのはいいですね。
MediaEncorderで変換できないファイル
本来、MediaEncorderがあればほとんどの動画ファイルを変換することをできます。
ですが、どうしても非対応の動画形式は存在してしまいます。代表的な例でいくと、
mkv / WebM
などが挙げられます。
どちらもたまーにみるようになってきたファイルです。
また、前回のこの記事で変換したファイルもmkv形式でした。
一応、プラグインを入れるなり、コーデックをインストールすることでMediaEncorderで対応をすることは可能ですが、今回はFFmpegを使って、もう少し簡単に変換してみたいと思います。
FFmpegのインストール
FFmpegは全てのOSに対応しています。
下記のページより、自分の環境にあったバージョンをダウンロードするか、Macなら下記のコマンドをターミナルに入力するだけでインストールすることができます。
brew install ffmpeg
FFmpegの使い方
FFmpegを使用するには、コマンドプロンプトなどのCUIでの操作が必要になります。
CUIと聞くと、すごく専門的な知識が必要だ、と思う方も多いかもしれません。
しかし、このFFmpeg とても簡単なんです。
例1)mkvファイルをmp4に
ffmpeg -i sample.mkv encord.mp4
このコマンドでは、「sample.mkv」を「encord.mp4」に変換します。
例2)Webmファイルをmp4に
ffmpeg -i sample.webm encord.mp4
このコマンドでは、「sample.webm」を「encord.mp4」に変換します。
どうですか?これは慣れというレベルではなく、コピペでできてしまいますね。
また、対応している形式はこちらのWIKIにまとめられていますので気になる人は確認してみてください。
私たちが扱うファイルは、ほぼ全てを網羅しているのではないでしょうか。
これで、簡易的ですがコーデックが入ってないPCでも読み込みのできるファイルが完成しました。
FFmpegの他の使い道
FFmpegは、変換だけでなく、他にも様々な機能が搭載されています。
例1) 動画、音楽ファイルの詳細情報の確認
このように、出力ファイルを指定しないと、ファイルの情報をみることができます。
ffmpeg -i sample.mp4
例2)動画ファイルをgifに変換する
動画をわざわざgifファイルに変換することも、FFmpegなら簡単にできます。
ffmpeg -i sample.mp4 encord.gif
また、gifのサイズがとんでもないことになっている場合は、半分の大きさにして送ることもできます。
その際の設定については、Qiitaに様々検証してくれている大変参考になる記事があるので、チェックしてみてくださいね。
まとめ
動画の変換ソフトはほとんどの場合、Media Encorderで事足りますが、イレギュラーなファイルに出会った時、またMediaEncorderにドラッグアンドドロップした時に非対応と言われてしまった際、FFmpegでファイルのコーデックを確認しつつ変換できるという安心感があり、また予想以上に便利です。
入れておいて損ではないので是非使ってみてくださいね
この記事が皆様の創作活動の参考になれば幸いです!
サメD
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